馬鹿が脊椎反射で書く映画感想です
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ブラッド・ダイヤモンド
ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)
(2007/09/07)
レオナルド・ディカプリオ. ジャイモン・フンスー. ジェニファー・コネリー. カギソ・クイパーズ. アーノルド・ボスロー

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(あらすじ)内戦が続くアフリカ西部のシエラレオネ共和国。反政府勢力のRUF(革命統一戦線 Revolutionary United Front)に村を襲われた漁師のソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、家族を逃がすことができたものの、自身はRUFに捕まってしまう。RUFの武器調達の資金源となるダイヤモンド採掘場での強制労働中、ソロモンは大粒のピンクがかったダイヤモンドを発見し隠そうとするが、RUFのポイゾン大尉(デヴィッド・ヘアウッド)に見つかってしまう。丁度その時、政府軍による攻撃が始まり、顔を負傷したポイゾンとともに、ソロモンは留置所へと連行される。

一方、ローデシア(現・ジンバブエ)出身の白人傭兵のダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、RUFに武器を調達し、代わりに受け取ったダイヤモンドを隣国リベリアへ密輸中に逮捕されてしまう。留置所でのソロモンとポイゾンのやり取りを聞いたアーチャーは、ソロモンが見つけた大粒のピンク・ダイヤを手に入れて、紛争の絶えないアフリカの地を脱出するための切符にしようと考えるのだが……。




 このブログの趣旨は初めに述べたとおり「私がアフィリエイトで食っていく。」事を目標に作ったものですが、それとはまた別に「数多あるレンタルビデオの中から私が良かれと思った映画をこのブログを見た人が何かの参考として借りていく。」という私の個人的な趣味の押し付けとも言える自己満足的な意味合いを多く含むということは今回初めて書きました。


 それで、今回の記事はこの「ブラッド・ダイヤモンド」です。



 舞台はシエラレオネの内戦。貧しい農夫のバンディーは奇跡的にも巨大なピンクのダイヤモンドを見つけてしまいます。このピンクのダイヤが自分と自分の裏で糸を引く裏貿易商のダニーの命運を握る鍵となる、という展開で話は進みます。

 ダニーを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。タイタニックの男として有名ですが、この人は実際は単なる天才役者であり、その才能は若くして演じたギルバート・グレイプあたりで存分に垣間見る事ができます。そしてそんなディカプリオ、今回の映画の中ではデブです。ぶよぶよです。目も当てられません


 だけど、カッコいい。


 サイモン・フンスー演じる黒人漁師、バンディーは屈強そうに見えます。ですが、ダニーはそれを何の困難もなく力でねじ伏せます。そして、それはごく自然に見えます。恐らく、ディカプリオという天才役者が何のためらいもなく屈強な傭兵を演じきっているからこういったシーンが自然に見えるのだと考えられます。ディカプリオ恐るべし。


 しかしダイヤってのは偉いモンです。ダイヤモンドは永遠の輝き、デ○アスさんの言うとおりです。この映画を見ていると、「人の命は地球より重い」という発言なんか嘘っぱちなんだということが痛感できます。人の命はダイヤより全然軽い。
恭子「美香さん、今日のネックレスは?」
美香「ダイヤです。」
なんてどこかの誰かの首にぶらさっがっているちっぽけな石より全然軽い事が良く認識できます。重いのは、人の命ではなくて人の面の皮なんですな。


この映画の好きなシーン

 ディカプリオ演じるバンディーがRUFに追い詰められたときにジェニファー・コネリー扮するマディーに電話するシーン。
「今、物凄い景色を見ているんだぜ。」

このワンシーンだけでご飯3杯いけます。名シーンです。



ともあれ、もしこの記事を読んでお気に召されたなら、是非一度ご観覧を。
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鉄塔武蔵野線
鉄塔武蔵野線鉄塔武蔵野線
(2003/07/24)
伊藤淳史、内山眞人 他

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(あらすじ)小学6年生の見晴は両親の離婚に伴い、2学期から母方の実家のある長崎に引っ越すことになっていた。夏休みのある日、見晴は近所の鉄塔に「武蔵野線 71」と表記されていることに気付き、小学4年生の暁と共に1号鉄塔を目指す冒険に出る。


 あなたの実家のそばには鉄塔はありますか?


 私の通っていた小学校は近所でも高台にあるのですが、小学校がある丘のてっぺんにどでかい鉄塔が建っていました。

 私は鉄塔が大好きです。というより、この「小学校の裏にある鉄塔」が好きでした。雨降る中、低い音で「ジーッ。」と泣き音を立てる鉄塔を、ある意味畏怖と尊敬のまなざしを持って見ていたことを今も思い出します。子供の頃は、小学校の裏にある鉄塔は東京タワーに負けないくらいでかいものだと思っていました。いやはやお恥ずかしい。子供の世界は狭い。

 さて、この映画の主人公、見春は鉄塔に番号がついていることに気がつき、鉄塔1号はどこにあるのかを目指し旅に出るのですが、これは実は私もやった事があります。果たして、鉄塔はどこまで続いているのか?この目で見届けなければならない!

 男の子には冒険が必要です。

 ただ、小学校の通信簿に「落ち着きがない」と書かれていた私は鉄塔に番号がついているという事実に全く気づかず、また、かつて林間学校で訪れた丹沢山麓に無数の鉄塔が立っていたことを知っていた事も手伝って、「この鉄塔を最後まで追っていったら遭難する!」という良識のもと、鉄塔がどこまで続いているのか、という私の小冒険はあっけなく終わりを告げたりもしています。

 さらにいうと、今でこそ自転車なんぞ乗り回していますが、小学生当時自転車を買ってもらえなかった私は皆が自転車を乗り回す中一人ランニングで冒険に参加し、鉄塔二本分を追いかけた時点であっけなくギブアップした事も事実として付け加えておきます。また、そんな小学生時代を過ごしたせいか1500メートル走は中三で5分を切る事に成功しましたが、そんな両親の教育方針は今でも心の底から恨んでいます



 話は映画から激しく跳びましたが・・・


 お分かりのように、この映画は子供のロードムービー、です。しかも非常に身近な、誰もが経験した事があるような(少なくとも私はある)ロードムービー、です。

 この映画の背後には色々なものがあります。見春の両親の別居、父の死・・・。ただ、わたしにとって、この映画は「鉄塔を追う」事が全てでした。そういえば、あの小学校の裏の鉄塔、どこまで続いてるんだろ?

 
 当時、都内在住していた私ですが、この映画を見た私は何かのインスピレーションを感じ、すぐに実家に帰省し、鉄塔1号塔探しの旅に出たのでした。小学校裏の鉄塔はどこへ続くのか、今こそその答えを得るときなのだ!子供の頃には持てなかった、車という武器を手にして・・・


 小さな家がひしめく住宅地を走るのに当時私が乗っていたランクル60という車は分不相応にでかく、狭い路地を走るのはひどく苦労はしたのですが、この映画を見て燃え上がる冒険心の前にはそんな事は何の障害にもなりませんでした。子供の頃の夢が一つ叶う。冒険の答えが一つ出る。私の心は弾みました。万一山の中に入っても車はランクルだぜ。滝の上の水力発電所まで行っちまうぜ!



 10分後、私の愛車ランクル60は、当時父が歩いて通勤をしていたとある大企業の変電施設に横付けされ、私の子供時代から続いた冒険は終わりを告げたのでした。人はこうして大人になっていくモンなんですな。いやはや、大人の世界も狭い。
この映画の好きなシーン

 何と言っても、見春が最初に鉄塔を見上げるシーンです。このシーンは、見春が鉄塔71に気がついたのと同時に、私が鉄塔71に気がついた瞬間でもあります。



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どら平太
どら平太どら平太
(2000/12/22)
役所広司

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 まず最初に、偉大なる映画監督の死に心より哀悼の意を表します。


 市川監督というのは精力的な人です。デビュー作「娘道成寺」から数えて監督した作品は79本に登ります。映画の内容も、横溝正史の「犬神家の一族」みたいなどろどろしたものから「東京オリンピック」みたいな記録映画様のものまで多岐にわたります。多彩な才能です。


 そんな中、私が一番好きなのはこの「どら平太」です。あまたの市川映画の中から「ビルマの竪琴」でもなく「八つ墓村」でもなく、どら平太です。


 好きな理由は、次のシーンにあります。



この映画の好きなシーン

 菅原文太率いる大河岸の灘谷八が率いるチンピラ軍団がどら平太を囲んで「殺すには惜しい男だ。」といった後のこのきめ台詞です。

「ならば、殺さないでおいてもらおうか。」


 ちなみに私、このやり取りを映画館の予告編で見て痛く感動し、封切二日目にこの映画を見に行った事「があります。にこやかな役所広冶に抜群の迫力を感じる名シーンです。




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燃えよドラゴン
燃えよドラゴン 特別版燃えよドラゴン 特別版
(1998/12/01)
ブルース・リー、ジョン・サクソン 他

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 この映画が好きじゃない奴は、男の子じゃねえ


 世の中には幾多の映画があり、多くの監督や脚本家が台本の内容を必死で練りこんで作ったりしていて、裏方の方々の苦労を感じずには要られません。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんか見てると、凝った伏線の張り方に「凄いなぁ。」なんて口を開けっ放しになって感心してしまったりもするものです。他人にお話を見せる「映画」という世界の中では、当然ながらそのお話の内容っていうものはとっても大事です。


 が、しかし、幾多ある映画の中には「話の内容がさして重要ではない映画」というものが存在します。



 ブルース・リーは映画の脚本を超越した存在です。


 それまで誰もこなす事が出来なかったほどスピーディーなアクション、頭のてっぺんから出るような怪鳥音、小さな体ながら大男の頭にハイキックを浴びせる柔軟性、ヌンチャクという誰もが一度は試したであろうけれど、誰にも扱えなかった武器、洗練された「ジークンドー」という名の格闘技、そして何よりも、当時の思春期の子供ほぼ全員を虜にしたと思われる圧倒的にシェイプされた肉体・・・


 ブルース・リーの映画はブルース・リーを見ることに意義がありました。


 子供の頃、この映画を見てブルース・リーにあこがれなければ男の子じゃありません。それくらいのカリスマ性を持った俳優、映画の脚本というものを無に帰してしまう俳優、それが不世出の俳優、ブルース・リーです。


 で、最近になって見返してみたのですが・・・


 やっぱりカッコいいんですよね。強いし。映画を見ているという気分が半分と、大道芸を見ているという気分が半分。この映画を見ていても、話の内容は全く気になりません。「次にブルース・リーはどういうアクションをするの?」ということだけに気をとられます。そのくせ、見ていて飽きません。う~ん、凄いな。究極の肉体は金になる。


この映画の好きなシーン

 難しいですね。好きなシーンはブルース・リーのアクションシーンなのですが、この映画においてブルース・リーはほとんどの場面でアクションをしています。限定しろというのは「金太郎飴の中から好きな部分を選び出せ!」というくらい難しいのですが、あえて言えば、


 血を舐める


シーン。「俺は怒ったよ、これから本気を出すよ。」という感情表現を無音で行う類稀なる名シーンです。





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スウィーニー・トッド
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (ジョニー・デップ主演)スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (ジョニー・デップ主演)
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不明

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 偉そうに映画評なんかを書いているこのブログですが、今現在公開中の映画がありません。何でかというと、「最近、映画を見に行ってない。」からです。そんな人間に映画評を書く資格があるのか、という声が聞こえてきそうな気がしたので、本日はチラッと映画館なんかに足を運んだりしてみました。

 訪れた場所は川崎「チネチッタ」シネコンの老舗です。

 実は、ほかに見たい映画があったのですが、上映場所を109シネマと間違えてみたり、急に差し込むような腹痛をおぼえて20分くらいトイレから出ることが出来なくなったりしているうちに目的の上映時間に間に合わなくなった、なんてことは忘れたい過去です。


 でも大丈夫。私の目はちゃんと、上映中のスウィーニー・トッドを見つけました。監督はティム・バートン、主演はジョニー・デップ。いいぞ。最近映画館に来てなかったし、映画に疎くなってもいるから内容は全く知らないけれど、きっとバカ映画に違いない。

 そんな私の思惑をよそに、三連休ど真ん中のチネチッタはハリウッド娯楽大作を見に来たカップルや、ジョニー・デップ目当てと思しき女の子三人連れやらが詰め掛け大入り満員です。うん、そうだそうだ、やっぱり映画は映画館で見なきゃな。



そして二時間後。



 この映画はいろんな映画評で評判が悪いのですが、その理由がしっかりと分かりました。この映画は全国のゼネコンで大々的に興行しちゃダメですよ、ダメ。もっと小さなミニシアターでひっそりとやらないと。



 ちなみに、ネタばれを承知で言うと、この映画は「ミュージカルの皮をかぶった八仙飯店之人肉饅頭です。これから見る方、特にデートで見る方は注意してください。カップル存続の危機が訪れます。




さて、この映画で好きなシーン

そんなモンねえよ


とにかく、厨房にゴキブリが多すぎる。






ともあれ、もしこの記事を読んでお気に召されたなら、是非一度ご観覧を。(そんな人いるのか?)

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赤ちゃん泥棒
赤ちゃん泥棒赤ちゃん泥棒
(2007/05/25)
ニコラス・ケイジ

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 映画は絵である。


 ということを以前書いたところ、「これで稼いでソープいってる俺は勝ち組」なんていうコメントを頂きました。どうやら受け入れて頂けなかった様です。おはようございます。馬面です。


 しかしながら、スパムのコメントしか入らなかったとしても、やっぱり映画は「絵」なのです。そんなわけで、今回は私が敬愛して止まない映像監督、コーエン兄弟の作品「赤ちゃん泥棒」です。


(あらすじ)警察官のエド(ホリー・ハンター)と泥棒のハイ(ニコラス・ケイジ)は、刑務所で出会ってハイの出所後に結婚。二人は幸せだったが、しばらくしてエドに子供が出来ないという事が分かり、思い余った二人はニュースで見た5つ子が誕生した家に忍び込んで1人を盗み出してしまう。


 映画は「絵」だと何度も力説している割にはDVDのパッケージのニコラス・ケイジのインパクトに「この映画に美しい映像が出てくるわけがない!」という感想を持ってしまう方も多いだろうと思われるこの作品。恐らく私も、何の情報もない状態でレンタルビデオに行ったとしても、このパッケージを見た瞬間に見る気をなくしてしまうに違いありません。手に取ったDVDをそっと棚に戻す事間違いなし、です。販売元の20世紀フォックス社におかれましては販売戦略というものをもう少しだけ考え直して頂きたい。


 そんな物凄い負のオーラを滲み出させているこの「赤ちゃん泥棒」ですが、是非見ましょう。話のジャンルはコーエン兄弟得意の誘拐もの。苦労した挙句やっと公園デビューを果たした若いお母さんにしてみれば、「俺誘拐ってすきなんだよね、エヘヘ。」なんて笑っている人間には近づきたくはないでしょうが、コーエン兄弟の作品のうち、誘拐を扱ったものは大半を占めます。カンヌを獲った「ファーゴ」も誘拐映画です。さらって、さらって、さらいまくりです。


 で、この「赤ちゃん泥棒」です。
 
 話は軽妙なコメディです。そしてその流れを決定付けるのがオープニングからの流れです。軽妙な音楽と印象的かつ頻繁なカット割。「刑務所で出合った警官と収容者が結婚をする」というちょっと考えられないようなストーリーをあっという間に表現します。そして、このときに活躍するのが、やっぱり「絵」です。


 映画のスクリーンって言うのは横長に出来ています(スクリーン・サイズについて詳しく知りたい方はこちらを参照してください)。だから、地平線とか、道路とか、横に長く伸びるものをスクリーンに映し出すと、非常に美しく見えたり、迫力が出て見えたりするわけです。そして、コーエン兄弟は、「横に長いスクリーンを最大限に活用する絵の描き方」を知っています。コーエン兄弟の描き出す砂漠や雪原は、本物の迫力を持って迫ってきてくれるのです。



さて、私の好きなシーン

もう書きましたが、オープニングから結婚が終わるまでのシーン、です。もう最高。




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未来世紀ブラジル
未来世紀ブラジル未来世紀ブラジル
(2004/11/25)
ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ 他

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(あらすじ)20世紀のどこかの国。情報局の小官吏サムの慰めはヒーローになった自分が天使のような娘と大空を飛ぶ夢想に耽ることだった。ある日、書類の印字ミスから善良な靴職人が大物テロリストと間違われて処刑されてしまう。後処理のため未亡人のアパートを訪れたサムは、そこで夢の中の娘に出会う・・・



 1985年の作品。あらすじは、DVDパッケージの裏側に書いてあるものをそのまま写しただけなのですが、未来世紀と銘打ちながら舞台は過去の20世紀。我々も大人になったものです。

 そんな20世紀を描いた作品を私が初見したのは20世紀の事なのですが、当時この映画は「カルト映画」という扱いでレンタルビデオ店に鎮座しておりました。この映画の隣には「エル・トポ」やら「時計仕掛けのオレンジ」やら「博士の異常な愛情」といったいかにもな感じの映画が軒を並べており、そいつらが作り出す「カルト映画コーナー」は一種異様な光景をそこに作り出していました。

 
 実は私、そんな異様な雰囲気に呑まれてカルト映画コーナーの作品にかたっぱしから手を出し訳の分からない世界にすっかり翻弄され、内容が理解できないくせに「いや、やっぱり2001年は名作だよな」などと何が偉そうに知ったかぶりをかましていたわけです。恐るべし中二病、です。


 さて、そんなサブカル文化にあこがれる中二病少年の前に現れるべくして現れたこの「未来世紀ブラジル」。この映画に関しては、見た方によって映画評はぱっくりと分かれます。そんな中、「感動するほどの内容でもない」という意見が今の映画評の大半を占めているようですが、私はこの映画は大好きで本当にテープが擦り切れるぐらい見ました。カット割りも覚えるくらい見ました。前回の「ブルベイカー」と並んで、私が最も好きな映画の一つに挙げていい作品でもあります。


 何故そんなに見たのか?


 当然、話の内容自体が好きだったという理由はあります。私は、近未来SFというジャンルの映画が大好きなのですが、そんな近未来でも「北斗の拳」ばりに退廃的な未来を描いた映画が大好きです。何だか暗くじめじめしていたり、人なんか物凄く少なかったりといった、「人類に未来なんかねえんだぞゴルァ!」みたいな未来を描き出している話を好みます。そういった意味でこの「ブラジル」は好きな世界を描いた作品であり、私のハートを射止めたのよ、といったところですが、この映画に関して、私が圧倒的に魅了されて止まない点が実はもう一つあります。




 それは、です。


 動画は静止画の連続なんだ、ということを私はこの映画から学びました。動画を切り取れば静止画になるんだ。だから圧倒的な「絵」をつなげていけば圧倒的な画像が出来上がるんだ。


 この映画の監督、テリー・ギリアムは間違いなく「画家」です。


 巨大なトラックの横をサムの車が走り抜けるシーン、カーツマンの部屋で端末を覗き込むシーン、自分の部屋でジルが踊るシーン、「戦艦ポチョムキン」の有名なオデッサのシーンを引いた階段での決闘シーン、情報剥奪局の拷問室の圧倒的に絶望的なシーン・・・



 どれをとっても一枚の「絵」です。素晴しいイマジネーションのもとに描いた「絵」です。だれも見たことのない世界を一枚のキャンバスに描き出した「絵」です。すげえ。



そんな、「未来世紀ブラジル」の中で一番好きなシーン

 映画の冒頭で靴職人アーチボルト・バトルを拘束したのち、その令状が情報記録局に移るシーン、です。ちなみに私、この映画をダビンクしたビデオテープを持っているのですが、このシーンは繰り返し見すぎてテープにはノイズが出ています。それくらい好きだし、また冒頭にそんな「絵」を持ってこられた事でこの映画に対する私の感想はほ決まったといってもいいです。それくらい好きなシーンです。



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ブルベイカー
ブルベイカーブルベイカー
(2007/05/25)
ロバート・レッドフォード

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(あらすじ)アメリカ、ウェイクフィールド刑務所。一部の「模範囚」と呼ばれる囚人が他の囚人を監視するシステムをとっていたこの刑務所内は、賄賂、横領、暴力が横行しており、模範囚が私腹を肥やす腐った世界だった。そんなウェイクフィールド刑務所に一人の新人囚人が入所してくる。彼の名はブルベイカー(ロバート・レッドフォード)。実は彼は囚人ではなく、囚人に身をやつした新所長であった。刑務所の腐敗を目にしたブルベイカーは、刑務所の改革に乗り出すのだが・・・



 子供の頃から数え上げると結構な数の映画を観ていることになるわけなのですが、その中で「どの映画がナンバーワンか?」と聞かれると答えに詰まってしまいます。あれも良かったしこれも良かった、でも限定一本は厳しい。


 ただ、一番に近い映画というのは選定する事は出来ます。そして、この「ブルベイカー」は、私の中で限りなくナンバーワンに近い映画、ということになります。

 ちなみに、この映画を最初に見たのは小学生の頃、テレビ東京ででした。そのときに痛く感動した私は、ビデオという当時高価だった玩具が自宅になかった事も相まって、それ以来テレビ東京でこの映画を放送するときにはかぶり付きで鑑賞したものなんですが、最近はテレビ東京も忙しいようで、ストリートファイターなんかを放映する事はあってもこのブルベイカーを放映する事はありません。もう一回くらい放送して欲しいモンです。


 そんなわけでこの映画は子供の時分にしか見ていません。主人公、ブルベイカーは熱い男です。「実直、行動、頑固」です。大人社会に必要な柔軟性とか、妥協とか、そういったものは持ち合わせておらず、もし仮に今私の会社にこの男が上司として派遣されてきたらうざいことこの上ない存在である事は間違いありません。しかしながら小・中学生時代の私にはこの男の存在は非常に響きました。正義のために純粋に駆け回るこの男の姿に深い感銘を受けたのです。そしてその正義が跳ね返される現実に衝撃を受け、さらにその先にあるものに深い感動を受けたのです。


 年を取って経験を積んでいくと感動できる事が減っていきます。この映画に感動できるってのは純粋だったんですね。これが「大人になる」ということでしょうか。



 しかしながら、「昔見た映画に感動する」というのは非常に大事な事であると私は考えます。昔見た光景がまぶたの裏で色あせないように、昔見た映画はそのときの自分の感受性に深く深く作用し、結果として後の自分を形成していくのです。だから、「この映画よりいい映画は一杯あるだろ。」という声はおいといて、やっぱりこのブルベイカーは私の中でベストワンに近い作品なのです。



この映画で好きなシーン

やっぱりラストです。「ブルベイカーさん、あんたに言っときたい事がある。」これに尽きます。



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どですかでん
本日の映画はこちら


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どですかでん


公開/1970年10月31日
上映時間126分 カラー
スタンダード 四騎の会・東宝作品
監督/黒澤明
製作/黒澤明、松江陽一
原作/山本周五郎『季節のない街』
脚本/黒澤明、小国英雄、橋本忍

出演/頭師佳孝、菅井きん、
殿村敏之、三波伸介、 ほか

 世界の黒沢の第24作。初めて作ったカラー映画でもあります。

 さて、世界の黒沢と書いてあるとおり、世界に名を馳せる大映画監督である黒澤明ですが、どんなサルでも木から落ちる事があるようで、この映画は興行的に大失敗に終わります。どれくらいの失敗だったかというと、この映画以降黒岩明は「影武者」までの10年間、日本で映画を撮らなくなる(日ソ共作のデルス・ウザーラは除く)程度の失敗だったようで、当然ながら評価も高くありません。

 知名度も決して高くはなく、ではどのくらい高くなかったのか?というと、当時高校生だったウブな私が精一杯大人っぽい恰好をして入ったレンタルビデオの成人コーナーで「どですかでんぶ」というタイトルのAVを発見したときに元ネタとなった「どですかでん」を知らなかった、というくらいに知名度は高くなかったわけです。




 「どですかでんぶ」は借りて帰りました。



 そんな、エロビデオのタイトルから本作の存在を知った映画「どですかでん」ですが、私この映画は好きです。あまたの評論家に酷評され、観客にはそっぽを向かれたこの映画のどこが好きなんだ?と聞く方も多いかと思いますし、実際なんで?と聞かれた事もあるんですが、私が この映画を好きな理由ってのはありません。「映画評ブログがそんな事でいいのか!」というお叱りの声が聞こえてきそうですがいいんです。その辺は突っ込み厳禁です。



 さて、この映画の好きなシーン


 六ちゃんが整備士の愚痴をいいながら見えない機関車を整備しているうちに、本当に目の前に機関車が現れるシーン


 ですね。



 最後に、この「どですかでん」というタイトルですが、これは近所の子供に「でぇじょうぶか~?」とからかわれながら石を投げられる程度の知能の持ち主である六ちゃんが、見えない機関車を走らせるときに出る音、です。決して、エロビデオのタイトルから取ったものではありません


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