馬鹿が脊椎反射で書く映画感想です
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世界最速のインディアン
世界最速のインディアン スタンダード・エディション世界最速のインディアン スタンダード・エディション
(2007/07/27)
アンソニー・ホプキンス、クリス・ローファード 他

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(あらすじ)ニュージーランドで暮らすバート(アンソニー・ホプキンス)の夢は、伝説のバイク“インディアン”でライダーの聖地アメリカのボンヌヴィル塩平原で世界記録に挑戦すること。年金暮しの彼は倹約に励み、隣家の少年(アーロン・マーフィー)の協力も得て廃品を利用してバイクの改良を試みるが、なかなか渡航費まで手が届かない。

 はた迷惑な人、というのが世の中には存在します。


 この映画は、はた迷惑なおじいさん、バート・マンローのお話です。1900年代初頭、100メートル走を10秒台で走りながらも無名のままこの世を去った先住民、クオナッブ・ルイス・タデウ(仮名)の話ではありません。インディアンというのはこの迷惑爺さん、バート・マンローが駆るバイクの名前です。


 爺さん、年金暮らしでバイクの改造に精を出し、隣近所の迷惑を顧みずに騒音を発し、暴走族と賭けレースを繰り広げ、ロクな装備もないままトレーラーで行動を走り、アポなしで大会に参加します。う~ん、迷惑。そしてその熱意にほだされたアメリカ人たちは爺さんにレースを走らせます。アバウト。大いにアバウト。アメリカは今に滅ぶに違いない。きっと食料庫に保管していた小麦粉を全部ネズミに食われちゃったとか、そういう物凄くずさんな形で滅ぶに違いない。


 しかしながらマンロー爺さんにはそんな事は関係ないです。己が道を突き進みます。結果的に自分は大いに満足します。他人にも感動を与えます。要するにこの映画が言いたかったことは「我がままだったり、気を使わなかったり、空気を読まなかったりするほうが周りにも、自分にもいい影響を与える。」ということなんですね。ん、なんか元気が出てきた。よし、明日はあのむかつくクレーマーをぶん殴ってやる!上司も殴るぞ~!


この映画の好きなシーン

賭けレースでしょう。誰がなんと言っても。




この映画を見て「俺も人生棒に振る!」と決意したい人は必見!!
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テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

リンダ・リンダ・リンダ
リンダリンダリンダリンダリンダリンダ
(2006/02/22)
ペ・ドゥナ、前田亜季 他

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 何もする事もなくCSをぼけ~っとみていたらやってました。


(あらすじ)とある地方都市にある芝崎高校。文化祭・ひいらぎ祭の前日に、恵(香椎由宇)、響子(前田亜季)、望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。高校生活最後の文化祭のためにオリジナル曲を作って練習を重ねてきたのに、ギターの萌が指を骨折してしまったのだ・・・


 確かそんなに古い映画ではなかったと記憶しているし、実際製作は2005年です。でもそんな最近の映画で女子高生を演じた香椎由宇既に人妻です。時代の流れは速い。


 この映画は映画館でも見ているので見るのは二回目と言う事になるわけですが、二回見てもいい。やっぱりいい。何がいいって、女子高生はいい、うん、女子高生最高。



 まあ、これでは全くもって映画評にならないので・・・



 多分これに類した話と言うのはいっぱいあるんだと思います。事実、この映画の映画評を求め色々なサイトを覗いてみると、「何の変哲もない高校生活を描いただけの映画」という評が多く見受けられます。確かにそうです。何の変哲もありません。文化祭前に喧嘩して、練習して、遅刻して、成功するだけの話です。


 ただ、そういう皆さんに聞いてみたい。



 皆さんはもう忘れてしまったのですか?高校時代、好きな異性に「好き」と告白する事がどれだけ大事件だったのか。文化祭の前、ちょっとした事で揉めた事が人生の一大事のように感じられた事が。雨の中をみんなと傘を差さずに走ったことがどれだけ楽しかったのか。


 私たちが大事に心の中に抱いている思い出というものは「つまらない事の積み重ね」で出来ているものなのではないのですか?


 そう考えるとこの映画は秀作です。女子高生の悩みなんて大人が見れば屁でもないものです。でも、それを人生の一大事のように捉えることができる女子高生ってのはいい。素晴しい。



この映画の好きなシーン

 ペ・ドゥナ演じるソンさんが、トイレで恵に「誘ってくれてありがとう。」というシーン。



 高校生の頃、私は照れくさくて、心の底から感謝の意をあらわす「ありがとう」がなかなか言えませんでした。本当に相手の目をまっすぐに見て「ありがとう」を口にするのは結構な大イベントだったと記憶しています。高校生のそういった細かい気持ちまで表現できるこの映画はやっぱりいい。

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アイアン・ジャイアント
アイアン・ジャイアント 特別版アイアン・ジャイアント 特別版
(2007/12/07)
ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック・Jr. 他

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(あらすじ)1957年10月、ソ連の人工衛星スプートニクに全米が揺れた頃のこと。嵐の夜、宇宙から巨大ロボット(声=ヴィン・ディーゼル)が落下した。メイン州で未亡人の母アニー(声=ジェニファー・アニストン)とふたり暮らしの9歳の少年ホーガース(声=イーライ・マリエンタール)は、森の中でこの巨大ロボットと出会う・・・



 もうね、泣きたい時にはこれですよ、これ。もうだだ泣きですよ。



 その昔、後輩のT君とスノボに行った時の事。スノボの車内なんてのは暇と相場が決まっています。非常にのび太君なT君は私の運転する車では決まって熟睡します。後輩のくせに。一度など、お正月の苗場からの帰り道、大渋滞の関越道で7時間眠り続けた事もあります。後輩のくせに。



 一人7時間、ステアリングを握り続けた私はこの事態を非常に重く見ました。俺が7時間も運転している間、こいつは何をやっているんだ!こいつも起こしておくべきじゃないのか?


 
 そんな時にナビを取り付けたのですが、偶然と言うか運よくというか安価でDVDプレイヤー機能付のナビが手に入りました。むむ、長時間のドライブのときに、これで映画でも流しておけば同乗者は寝ないのかも知れん。


 そのしばらく後、偶然T君と休みが重なる事があり、「先輩、山行きましょうよ。」との誘いもあってT君とスノボに行った時、この映画を見てみることにしました。


 結果として早朝の関越道、男二人でボロ泣き。運転手(私)涙で前見えず。超危険。



 まあね、運転中に映画見るのも危ないから、私は前もってこの映画見ておいたんですよ。んで、そのときにいいだけボロ泣きしたんですけど、二回目もダメでしたね。画面見てないんだけど、台詞だけで泣いちゃう。もうダメ。





 ちなみにT君は、「エロビデオでも買おっかな~?」などと下心満載で入ったビデオショップでこの映画を350円で発見し、いたたまれずに買って帰って家で見て号泣したそうです。ふん、エロめ。後輩のくせに。


この映画の好きなシーン

 そりゃもう「スーパーマーン!」ですよ。




 純粋な気持ちで見て下さい。単純な話ですが、泣けます。

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岸和田少年愚連隊
岸和田少年愚連隊岸和田少年愚連隊
(1996/09/21)
ナインティナイン、大河内奈々子 他

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 最近、テレビをつけるとよくワイドショーでコメンテーターをやっている井筒和幸監督の作品です。



(あらすじ)中学生の悪ガキコンビ・チュンバと小鉄は、仲間のガイラやアキラとつるんでは喧嘩を繰り返す毎日を送っていた。ある日、岸和田西中の安藤たちと大乱闘を繰り広げたチュンバたちは、安藤に加勢した高丘中の宿敵・サダから付け狙われるようになる。



 井筒監督と言えば、深夜枠のテレビで辛口の映画評を繰り返していた方としても有名で、そんな井筒監督はいったいどんな映画をお造りになられるのだろうなどと期待して見に行った映画が「のどじまん」だったりした善良なる映画ファンの方々には心よりお悔やみ申し上げたいわけですが人間ってのは自分の体験談は面白おかしく熱く語れたりします。


 井筒監督の映画の醍醐味は「子供の喧嘩」です。



 ことさら喧嘩を美化したいわけではありませんが、男の子には喧嘩はつきものです。喧嘩にも色々と程度はあるだろうし、大人になってまで喧嘩しちゃう大人子供みたいな人は困りものですが、男の子は大人になる過程で必ず一度は喧嘩をします。たとえ、今の教育者が「暴力は絶対許さない!」と声高に叫んだとしても、私個人の感覚としては大人になるまでに一度も取っ組み合いの喧嘩をしたことがない男は信用できない。


 
 でもって、喧嘩のタネってのは至極つまらないものなんです。



 この映画は男の子の成長過程を描いている映画です。そのため喧嘩も出てきます。そしてその理由ってのはつまらないし、そんな生活を送っている主人公達の日常もつまらない。でも、それがいいんです。あなただって中学生の頃は理由もなく「だり~な~!」とか言ってたでしょう。その、「だり~な~!」を映画にした価値がこの映画にはあります。


この映画の好きなシーン

 サダ演じる木下ほうかさんがいいです。この人のことをアンチエイジングと言うんじゃなかろうか?



 一回見て下さい。嵌る人は多分はまります。

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ノー・カントリー
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ノー・カントリー

監督 ジョエル&イーサン・コーエン
製作 ジョエル&イーサン・コーエン
スコットー・ルーディン
脚本 ジョエル&イーサン・コーエン
出演者 トミー・リー・ジョーンズ
     ハビエル・バルデム
     ジョシュ・ブローリン

 逆もまた真なり、です。


(あらすじ)狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シュガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、2人の行方を追い始めるが……。


 
  監督、ばんざいが全部理解できる外国人はちょっと気持ち悪いのではないか?という話は前回書きました。同様に、「この洋画を全部理解できる日本人はちょっといないのではないか?」と思われる作品も存在する、ということは想像に難くありません。


 私はコーエン兄弟の作品が大好きです。大好きですが、恐らくこの人たちの映画を100パーセント理解しているとは思えません。


 どうやら、この人たちの撮る映画は「面白い」らしいのです。


 この作品の原題は NO COUNTRY FOR OLD MEN  なのですが、タイトル通り老人が多数登場します。「お前らの居場所はねえ!」と言われた感じの老人たちと主人公達が繰り広げる会話のシーンがこの映画には多々登場するのですが、



 きっとそのシーンは抱腹絶倒シーンに違いない



のです。私には英語がわからないので想像の範囲を超えないのですが、きっとそうに違いないのです。


 そしてその対比として、モスとシガーの息詰まる追跡劇、そしてこの監督の描く美しい画像があるのです。想像の範囲を超えないのですがきっとそうなのです。



さて、この映画の好きなシーン

 最後の、「シャツを売ってくれ。」のシーンが好きです。想像の範囲は超えないけれど。



 現在上映中です。是非映画館に行って見ましょう。

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監督・ばんざい!
監督・ばんざい! <同時収録>素晴らしき休日監督・ばんざい! <同時収録>素晴らしき休日
(2007/11/11)
ビートたけし.江守 徹.岸本加世子.鈴木 杏.内田有紀.木村佳乃.松坂慶子.大杉 漣.寺島 進

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(あらすじ)自身が得意とする暴力映画を撮る事を封印したキタノ・タケシ監督(ビートたけし)はヒット作を生み出すべく、恋愛、小津風人情劇、ホラー、昭和30年代風、忍者アクションなど様々なジャンルの映画に挑戦するも、どれも上手くいかない。 キタノは最終的に、詐欺師の親子を主人公としたSF作品を制作し始めるが…。


 ここまで何本か映画の感想なんぞを勝手に書いてきたわけですが、感想を書いた映画の比重から察していただけるとお分かりの通り、私は邦画が大好きです。


 でもって、邦画を見ていると「こんな表現日本人にしか判らないんだろうな。」というシーンをいくつも垣間見る事が出来ます。



 さて、本作、世界の北野武です。

 ヴェネチア国際映画祭の特別招待作品だそうです。

 ヴェネチアでは、将来に渡って活躍が期待される監督に対し、「監督・ばんざい!賞」というのが作られ、北野武が第一回監督・ばんざい!賞を受賞したそうです。






 井出博士だよ~!





 海外で北野武監督を評価する人の多くは、バイオレンス映画を撮る北野監督の手腕にほれ込んでいる監督が多いそうで、そういう人がビートたけしを見ると激しく動揺するそうです。実際、私も一度、「みんな~やってるか~」を見おえた北野監督ファンの外国人が半泣きになってスクリーンを後にする映像をテレビで見たことがあります。




 ヴェネチア、揺れたでしょうな。




 ですが、ヴェネチアはともかく、これがビートたけしです。それは日本人なら誰でもわかっていること。そして、同時に日本人でなければわからないことです。逆に言わせて貰えば、東大泉政経会のネタが全部わかる外国人がデーブ・スペクター以外にいるとしたら気持ち悪い。



さて、この映画の好きなシーン

 シーンではないんですが、私としては伊武雅刀のナレーションがツボです。




 ま、見たい人は見てください。ただし外国人は必見!

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隠し砦の三悪人
隠し砦の三悪人<普及版>隠し砦の三悪人<普及版>
(2007/11/09)
三船敏郎;上原美佐;千秋実;藤原釜足

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 先日、「椿三十郎」が織田裕二主演でリメイクされた事に引き続き、今度はこの「隠し砦の三悪人」がリメイクされるそうです。私は好きな黒澤映画を三本選べといわれたら、「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」と「どですかでん」なのですが、最後の「どですかでん」だけは絶対にリメイクされそうにない安堵感があります。何故だろう?


 さて、そんな事より今回はこの「隠し砦の三悪人」です。リメイク版に当たっては、松本潤が「武蔵」なる訳の分からんキャラクターを演ずるなど、全く持って期待できそうにないので、ここで紹介するのは当然ながら黒澤版「隠し砦の三悪人」です。


(あらすじ)戦国時代のある地方、山名家に敗れた秋月家の武将・真壁六郎太は、雪姫を擁して、お家再興のための軍資金の黄金と共に、隠し砦にこもった。
六郎太は、砦近くの沢で軍資金を盗もうと不審な行動をしていた、百姓の太平と又七を問い詰める。そして彼らが苦し紛れに口にした方法を利用し、二人の欲に付け入って黄金を背負わせ、雪姫の身を守りながらも敵地を通って、友好国の早川領へ抜ける方策へ発展させる事にした。
途中、男まさりの勝気な気性の雪姫の機嫌を損ねることなく、不平不満を言い逃亡も図る二人を脅しすかし、国境の関所を通過。
だが六郎太の前に、山名の侍大将でかつての盟友・田所兵衛が立ちふさがる。



 私事で恐縮ですが、実は少しばかり山登りなどしております。まだまだ夏山専門のヒヨッコでして、人様に「山登ってるんじゃい!」などと言える様な分際ではないのですが、それでも少しでも登っていると、山登りの難所ってのは少しずつ見えてくるわけです。急なガレ場ってのは結構大変なんだよ、というのが分かってくるわけです。


 で、黒澤監督ですが、この急なガレ場を草履履きで駆け上がれと役者さんに命じたりしています。上がれと言われた千秋実さんと藤原釜足さんには同情を禁じ得ないのですが、「用心棒」の中では後の副将軍にあらせられる東野英治郎さんを軒先からぐるぐる巻きにしてぶら下げたりしているあたり、藤原釜足とか水戸光圀とかいった権力的な名前が嫌いなアナーキーな方だったのかもしれません。


 いずれにせよ、役者さんってのは大変だな、と思うわけです。



 主人公の三船敏郎さんだって大変です。見せ場のシーンの一つとして、「走っている馬の上で両手を離して刀を振り上げる」というのがあるのですが、こんなのだって命がけです。でも、そんな命がけのシーンに命をかけて挑むからこの映画には言い得ない迫力がある。素晴しい。



 リメイクの「隠し砦」ではどんな命がけのシーンを見せてくれるのでしょうか。


この映画の好きなシーン

 上に揚げた「六郎太が山名の兵をぶった切るシーン」もいいのですが、私は地味ながらも、映画の序盤の六郎太の放つこの台詞が気に入っています。







  「妹めが、お役に立ちました。」 




 ん~、戦国ってのは大変だったんだな。

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ガメラ3 邪神覚醒
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
(2001/02/21)
中山忍、前田愛 他

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 死んだ私の父がよく言っていた言葉に「家の繁栄は三代目が決める。」というものがありました。

 父が言うには、ですが、初代というのは身代を作ったものだからそれをそのまま二代目に残す。それを受け継いだ二代目は父の苦労を見ているから慎重に行動、生活し、身代を食いつぶす事はない。さらにそれを受け継いだ苦労知らずの三代目が遊び呆けるか、苦労するかでその家の繁栄は決まる。徳川が15台も続いたのは家光が立派に苦労したからだ。


 そんなありがたい経営哲学も初代が私にびた一文残してくれなかった現状では糞の役にも立ちはしないのですが、要するに初代と二代目が頑張ったら三代目も頑張んなさいよ、というのがこの言葉の趣旨です。




 わかったか?ガメラ3!



(あらすじ)ガメラ対ギャオス戦に巻き込まれて家と両親を失い、南明日香村に住む親戚に弟の悟と共に引き取られた中学生の少女・比良坂綾奈は、余所者扱いをして悟をいじめる同級生女子3人組を抑止するため言いなりとなり、大地主である守部家の杜の沢の祠に在る「柳星張(りゅうせいちょう)」が封印された洞窟へ度胸試しの如く立ち入り、黒い勾玉と大きな卵を見つける。
その現場を守部家の跡継ぎ息子である龍成に見つかってしまうが、龍成に構わず祠に出入りして卵を孵らせ、「イリス」と名付けて密かに育てる。イリスはギャオスの断末魔の叫びや綾奈のガメラへの憎悪に感応し急速に成長し、ついには南明日香村の住民を襲い村を壊滅状態に陥れる・・・




 このガメラ3ですが、前二作品に比べ評価は芳しくありません。書く言う私もこの映画はあまりいいとは思いません。何故か?



 簡単に言うと、深入りしすぎたんだと思います。



 前作品「ガメラ」及び「ガメラ2」は、確かにある一定の評価を得ました。が、しかしながら、それはこの映画を見た人の間だけのものでした。すなわち、多くの日本の映画ファンのスタンスというのは、この時点でもやはり「ガメラ?へん!怪獣映画だろ!」というものでした。

 製作側は、この現実が悔しかったんだろうと思います。


 あれだけ熱心に、苦労を重ねてシミュレーションし、現実に即して大人向けに取り組んだ「ガメラ」なのに、やっぱり日本のファンっていうのは「怪獣映画」というレッテルをはってろくに相手をしてくれない。何だ?何が足りないんだ?ガメラが、日本人に受け入れられるためにあらゆる努力はしたはずだ。



 怪獣か?怪獣って言う存在自体が子供だましで受け入れてもらえないのか?じゃあ、怪獣に現実として存在できるだけのリアリティを与えればいいのか?日本にしか怪獣が現れない事が不自然じゃないようにリアリティをあたえればいいのか?


 な訳で、この「ガメラ3」は、「怪獣ってのは現実に存在しうるんだよ。」「日本にばっかり怪獣が出るのはこんな理由なんだよ。」という説明を延々と続ける羽目になってしまいます。



 そんなのどうだっていいんだよ


 「ガメラ」のときに書いたと思いますが、映画は基本的にフィクションです。嘘が入ります。だから全ての嘘に対して合理的な理由は必要はないと私は思っています。「エイリアン」が存在する具体的な証拠は必要ないし、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にタイムマシンの存在を証明する必要はない。



 同様に、ガメラが現実の生き物である理由を証明する必要ない、というのが私の意見です。そこを本気で突き詰めたら、生物学的には絶対にいない生き物になってしまいますから。



 そういった点を排除して、ガメラを憎む少女、綾奈の話にしたら、この映画ももっと面白くなったのではないか、私はそう思います。この着眼点は素晴しいです。今まで見たどんな怪獣映画にも、ヒーローものにも「正義の味方と悪の怪獣との決闘に巻き込まれて肉親を失い、結果として正義の味方を恨むようになった」なんて話は出てこない。でも、独立戦争の孤児っていうのは世界中に確実に存在する。そして、それは「聖戦」とか「正義」とかいったものが抱える根深い問題点であるわけなんですな。


さてさて、この映画の好きなシーン

 実はこの映画には素晴しい見所があります。


 それは、特撮シーンのリアリティ、です。



 とにかく大迫力。冒頭の渋谷のギャオスとの空中戦、ラストの京都駅での決闘シーン。中でも私が一番好きなのは



 イリスとの空中戦、ガメラが回転しながらイリスにアタックをかけるシーン

です。




 なお、この映画はテレビではなく、映画館で見ることを強く推奨いたします。今からだと無理っぽいけど。

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ガメラ2 レギオン襲来
ガメラ2 レギオン襲来ガメラ2 レギオン襲来
(2007/10/26)
永島敏行.水野美紀.石橋保.吹越満.藤谷文子.川津祐介

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(あらすじ)冬のある日、北海道・支笏湖近辺に巨大な隕石が落下した。すぐさま渡良瀬二佐を中心とした自衛隊が現場に急行したが、巨大なクレーターが発見されたのみで、不思議なことに隕石自体は影も形も見つからなかった。隕石の落下を目撃した札幌青少年科学館の職員・穂波とNNT職員の帯津は、それ以来、支笏湖周辺から札幌にかけて巨大なオーロラの発生や光ファイバー・ケーブルの消失といった謎の現象が起きていることに興味を持ち、調査を始めていた。そんなころ、札幌のビール工場ではガラス瓶の大量消失と怪獣らしき生物の目撃が確認され、偶然知り合った渡良瀬と穂波はお互いの情報を交換する。そして、隕石落下から5日目、ついに札幌の街に大きな異変が起きた。地下鉄構内に虫のように群れをなした異生物が出現し、地下鉄の乗客が襲われ、ビル街には巨大な植物体が現われたのだ。不気味な花を咲かせる植物。そんな巨大植物の前に、今度は巨大な亀の怪獣が現れる・・・



 今回も前回に引き続きガメラのお話。今回は、ガメラの続編に当たるガメラ2です。


 ガメラが従前までの怪獣映画になかったリアリティを多くのファンに受け入れられた、という事は前回書きましたが、このことは多数のほかの作品に大きな影響を与えました。即ち「大人向けに特撮や怪獣映画を撮っても受け入れられるんだ!」という事実が製作者側に認知されたということで、この代表作が仮面ライダーシリーズといえます。仮面ライダーブラックからクウガヘ移行するにあたり、イケメン俳優が起用され奥様に人気が出たのは、単にライダー役の役者さんがイケメンだった、というわけではなく、仮面ライダーそのものが大人向けに変貌していったからだ、という側面もあるのです。


 では何故ガメラはそんなにリアリティがあったのか?



 それは、ガメラが「現実を想定した物語」であったからです。



 それじゃ現実ってのは何なのよ?という疑問が次に出てくるのですが、実はガメラというのは単に「怪獣」として書かれているわけではなくガメラというものに実際に起こりうるある事態を重ね合わせて作成されています。


 そんな、ガメラが象徴する現実とは「ガメラ」においては「災害(もっと言えば地震)」、そして「ガメラ2」においては「戦争」です。


 例えば「ガメラ」では、福岡ドームに現れたガメラを前に、自衛隊が「出動命令がなければ攻撃できない。」とてをこまねいてみているシーンがありますが、これは自衛隊が総理大臣からの治安出動命令がないと出動できない、という事をベースにして作られています。ガメラもギャオスも巨大な怪獣であり、この二匹が闘う事によって圧倒的な損失が出る、こういった自然災害が起きたときに日本は、内閣は、自衛隊はどういった行動をとるのか?そういった事を検証しながら作られた映画が「ガメラ」です。


 そして「ガメラ2」は戦争、もっと言えば侵略戦争です。この映画は、日本が「レギオン」という名の国家に侵略された時のシミュレーションとして作られています。札幌に侵入したレギオンは仙台を陥落。これに対し日本は足利に最終防衛ラインを張ります。この映画の中ではガメラは日本の有する兵器の一つですが、兵器ガメラは敵の兵器「羽レギオン」には勝てないという性質を持っています。そんな状況下、勝つのは日本なのか、レギオンなのか。そういったことを検証したのがこの「ガメラ2」であると私は勝手に思っています。言葉を変えて言えば、この「ガメラ2」は、怪獣映画の皮をかぶった戦争映画なのです。


この映画の好きなシーン

 ラストの腹が割れるシーンも捨てがたいですが、私がこの映画で一番好きなシーンはなんと言っても


 札幌の草体をガメラが火球で爆破するシーン


です。私が水野美紀だったら多分惚れてますね、ガメラに。




怪獣映画と思ってみると火傷します。面白いです。

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ガメラ
ガメラ 大怪獣空中決戦ガメラ 大怪獣空中決戦
(2007/10/26)
伊原剛志.小野寺昭.中山忍.藤谷文子.渡辺裕之.風吹ジュン

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(あらすじ)プルトニウム輸送船「海竜丸」の警護にあたっていた海上保安庁の巡視船に、「海竜丸」が座礁したとの連絡が入った。海底ははるか下方だったが、確かに環礁に乗り上げているのが確認される。だが、その環礁はまもなくまるで生き物のように「海竜丸」から離れて行った。その頃、福岡市の動物園に勤める鳥類学者・真弓は、五島列島の姫神島で消息を絶った恩師・平田を心配して県警の大迫とともに島に飛んでいた。彼女がそこで見たものは、巨大な鳥によって破壊しつくされた島の変わり果てた姿だった。


 1995年の作品で、この作品は非常に大きな意味を持ちます。どういうことかというと、それまで日本では「子供騙し」と思われていた特撮映画、特に怪獣映画を大人が観るものへと昇華した作品といえるからです。


 映画というのは多かれ少なかれフィクションです。ドキュメンタリーであっても、そこに作り手の意思が介入してくれば純粋なノンフィクションとはいえなくなると私は思っています。つまり、映画の中には作り物、嘘が多かれ少なかれ入っています。

 で、その「嘘」をどのように処理するのかは映画の作り手の腕の見せ所です。まがまがしく「嘘」として見せるか、いかにも「本物」っぽく見せるか。

 それで、この「ガメラ」までの怪獣映画は、怪獣という「嘘」の存在を実に禍々しく見せていました。そしてその事は多くの大人に「冷ややかな目」で見られていました。


 以降はこの映画公開当時の私と上司の会話です。ちなみにこの上司は自称「映画好き」でした。


私「今度のガメラって映画は面白いですよ。」
上「へん、あんなもの面白くねえよ。」
私「あれ、もう見たんですか?」
上「見てないよ。」
私「いや、見てなきゃわかんないでしょう。騙されたと思って観て下さいよ。」
上「ヤダよ、あんなの。怪獣映画じゃないかよ。」
私「でも面白いんですよ。」
上「面白いわけねえだろ、怪獣映画が。」
私「何で怪獣映画はつまらないんですか?」
上「だって、怪獣なんかいるわけねえじゃねえか。」
私「それを言ったらエイリアンもゾンビもいませんよ。」
上「いいんだよ。怪獣映画なんかつまんないんだよ。」


 要するに怪獣映画ってのはそんな存在でした。怪獣なんかいるわけないから怪獣映画は観ない、でもエイリアンはいるわけないのに見る。そして面白い。ああ矛盾。


 これは観客が悪いだけではないんだそうです。昭和29年に作られた「ゴジラ」や30年の「ラドン」を見ればわかるとおり、初期の日本の特撮は大人向きに作られた恐怖映画でした。それがいつしか、怪獣同士が闘う「怪獣プロレス」が子供に受けるという事になり怪獣映画側が子供に媚びていってしまった訳なのです。したがって、上記のように「海外のSFは大人向けで面白いけど、二本の怪獣映画は子供向けだからつまらない。」といった偏見を生み出していってしまったわけなんです。 



 そんな偏見を解消すべく、金子修介監督を初めとするスタッフ達は真摯に怪獣映画に取り組みます。結果として、「ガス人間第一号」や「地球防衛軍」のような、大人が見うる特撮国産映画を日本に取り戻したわけです。



 で、この、「ガメラ」の魅力ですが・・・


 徹底したリアリティの追及にあります。面白いです。例えば・・・


 この映画においてガメラの敵役を務めるギャオスですが、劇中では「鳥」と呼称され続けます。当然です。空を飛ぶ大きな生き物なら、我々は当然それを「鳥」と呼びます。従前の怪獣映画では「怪獣」もっと悪くなるといきなり「ギャオス」などと読んでいたはずです。このガメラという映画は、そういった細かい点からも検討を繰り返し丹念に作られた映画なのです。

 さらに、自衛隊の動き等についても非常にリアリティがあるのですが、これについては別の機会に書くこととします。


この映画の好きなシーン

 吊橋に現れたギャオスに対し、ガメラが火球を・・・ああ、もう最高。ガメラかっこええ。




 騙されたと思ってみてください。いい映画です。

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アメリカン・ギャングスター
アメリカン・ギャングスター (デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演)アメリカン・ギャングスター (デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演)
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不明

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(あらすじ)1968年、フランク・ルーカスは長年仕えたハーレムの黒人ギャングのボスの死後、独自の麻薬ビジネスを展開する。やがて大物マフィアをも出し抜く成功を手にするが、目立たないことを信条にする彼の素顔はベールに包まれたままだった。一方、汚職がはびこる警察組織の中で正義を貫こうとする刑事リッチー・ロバーツは新設された麻薬捜査チームのリーダーに任命され、ドラッグ市場を牛耳る謎の人物に迫って行くのだった。



 「男臭い人」というのが世の中には存在します。

 
 この「男臭い人」というのは、お部屋スッキリファ○リーズのCMに出てくる寺島進さんのような人をさすのではなく(尤も、寺島さんも十分男臭いですが)、見ている人が「うわ、漢!」と絶句してしまうような人、例えば高倉健さんとかチャールズ・ブロンソンさんみたいな人のことを指します。


 で、この映画ですが、男ばっかりです。臭いです。ええ、臭いです。


 
 その臭さの筆頭を行くのは当然ラッセル・クロウです。この人を見ていると何だかテリー・ファンクを思い出してしまうのですが(マスチフとかグレート・デンみたいな大型犬も思い出してしまうのですが)もう腋の下とか耳の裏とか足の親指と人差し指の間とかありとあらゆるところから男臭さを噴出させてます。この人の傍に行ったら酸素マスク手放せないんでしょうな、的なオーラです。


 でもってちゃんと女の人にももてるオーラも出している。うらやましいです。こんな奴が世にいるから私のところには悲しい結末しか回ってこないんだな、うん。


 対するデンゼる・ワシントンも負けちゃいません。ラッセル・クロウが腋あたりから臭さを噴出させているのに対し、こちらは肩、特に僧帽筋、要するになで肩の部分から大量の男エキスを噴出しています。もし、私があんななで肩に街中で絡まれたら咄嗟にとがったものを探すか、その場でウンコを漏らして「デヘヘ」って笑ってごまかすか、どちらかの手段を講じます。


 と、言うわけで、映画の内容には全然触れていないんですが・・・


 恐らく、この映画にはあまり言葉はいりません。私は男臭い映画って言うのはそんなものだと思っています。「むむ、この映画はいいな!」というのが首筋あたりで分かればいいんです。首筋と僧帽筋はくっついてるし。



この映画の好きなシーン


 逆転劇というのはいつだって面白いし、素晴しいし、感動的です。そして、この映画における逆転劇、即ち私が一番好きなシーンは「礼拝を終えたフランクが協会の外へ出るシーン」です。食い詰めたうだつの上がらない組織の歯車が大物を釣り上げる瞬間、です。



 いい映画です。是非観てください。

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テラビシアにかける橋


テラビシアにかける橋

監督 : ガボア・クスポ
原作 : キャサリン・パターソン
出演 : ジョシュ・ハッチャーソン 、 アナソフィア・ロブ 、 ロバート・パトリック 、 ズーイー・デシャネル


(あらすじ)貧しい家庭にあって姉妹4人に囲まれ窮屈に暮らす11歳の少年ジェスの唯一の慰めは、こっそりと絵を描くことだった。学校でも居心地の悪さは同じだったが、ある日、風変わりな女の子レスリーが転入してきてジェスの灰色の毎日は一変する。自由な発想と行動力を持つレスリーのリードで、2人は森の中に空想の王国テラビシアを創り出し、かけがえのない友情を育んで行く。ところが、突然の悲劇が2人を襲う。



 暦も変わり3月に入ろうかというところで映画館は一斉にライラ一色です。そんなわけで、今回はライラのちょっと前に上映されたこのファンタジーにスポットを当ててみます。


 さて、子供にもストレスはあります。私も自分の子供時代を思い起こしてみればストレスは多くありました。まあ、親に怒られるのが怖いとか、そんな類の可愛いものだったのですが、それでもそのときの私にとっては大問題で、現実と直面するのが嫌だと思ったこともあったな、などと思い起こす事が出来ます。


 こんな時、別の世界を持っていると心が晴れたりするものです。


 この傾向は子供時代だけではないと思われます。RPGに人が熱中するのはおそらくRPGの世界が自分にとっての異世界になるからに違いありません。RPGが極端な例だとするなら、自分の持っている趣味の世界を考えてみてください。仕事を離れ、仕事で溜めたストレスを発散するために、休日に犬と遊んだり、山に登ったりして普段の日常から違う世界に自分の身をおき生活をリセットする。こういった行為は恐らく誰しもが行っていることです。


 それで、この物語の主人公ジェスは隣に越してきた風変わりな転校生、レスリーの力を借りて自分たちの王国「テラビシア」を創り上げます。普段の生活なのかで彼らを追い詰めるいじめっ子も、生活苦もそこにはありません。二人だけの国、です。


 で、ここで、この映画を観た方がいたら質問したいのですが・・・



 あなたにはテラビシアが見えましたか?



 最近の撮影技術には目を見張るものがあり、CGを使えばロードオブザリングの世界だって、ナルニア国だって、いとも簡単に作り出して見せる事が出来ます。大平原だって、燃え盛る地獄だって、壮大な滝だって、何だって作り出すことができます。凄い時代です。映画関係者は、視聴者に見せる事のできない光景はないんです。モザイクの中とかは見せてもらえないけど


 そんな中、この「テラビシア」は視聴者が見ようとしなければ見えないように出来ています。少なくとも私はそう思います。もっとはっきりとテラビシアを映像として目に見える形にしても良かったのにガボア・クスポ監督はそうしなかった。あくまで現実をベースに夢の世界を描いた。これがこの映画の凄いところだと私は思いました。う~ん、傑作だ。


 ちなみに、堂でもいい話ですが、レスリーを演じるアナソフィア・ロブさんですが、14才と非常にお若い方ながら結構私のストライクです。いや、私はロリコンって訳じゃないですよ。いや、本当に。


この映画の好きなシーン

 好き、というのとは違うと思いますが、美術館から先のシーンには畳み掛けられました。うん、圧巻。



 いい映画です。是非観てください。

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