馬鹿が脊椎反射で書く映画感想です
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鉄塔武蔵野線
鉄塔武蔵野線鉄塔武蔵野線
(2003/07/24)
伊藤淳史、内山眞人 他

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(あらすじ)小学6年生の見晴は両親の離婚に伴い、2学期から母方の実家のある長崎に引っ越すことになっていた。夏休みのある日、見晴は近所の鉄塔に「武蔵野線 71」と表記されていることに気付き、小学4年生の暁と共に1号鉄塔を目指す冒険に出る。


 あなたの実家のそばには鉄塔はありますか?


 私の通っていた小学校は近所でも高台にあるのですが、小学校がある丘のてっぺんにどでかい鉄塔が建っていました。

 私は鉄塔が大好きです。というより、この「小学校の裏にある鉄塔」が好きでした。雨降る中、低い音で「ジーッ。」と泣き音を立てる鉄塔を、ある意味畏怖と尊敬のまなざしを持って見ていたことを今も思い出します。子供の頃は、小学校の裏にある鉄塔は東京タワーに負けないくらいでかいものだと思っていました。いやはやお恥ずかしい。子供の世界は狭い。

 さて、この映画の主人公、見春は鉄塔に番号がついていることに気がつき、鉄塔1号はどこにあるのかを目指し旅に出るのですが、これは実は私もやった事があります。果たして、鉄塔はどこまで続いているのか?この目で見届けなければならない!

 男の子には冒険が必要です。

 ただ、小学校の通信簿に「落ち着きがない」と書かれていた私は鉄塔に番号がついているという事実に全く気づかず、また、かつて林間学校で訪れた丹沢山麓に無数の鉄塔が立っていたことを知っていた事も手伝って、「この鉄塔を最後まで追っていったら遭難する!」という良識のもと、鉄塔がどこまで続いているのか、という私の小冒険はあっけなく終わりを告げたりもしています。

 さらにいうと、今でこそ自転車なんぞ乗り回していますが、小学生当時自転車を買ってもらえなかった私は皆が自転車を乗り回す中一人ランニングで冒険に参加し、鉄塔二本分を追いかけた時点であっけなくギブアップした事も事実として付け加えておきます。また、そんな小学生時代を過ごしたせいか1500メートル走は中三で5分を切る事に成功しましたが、そんな両親の教育方針は今でも心の底から恨んでいます



 話は映画から激しく跳びましたが・・・


 お分かりのように、この映画は子供のロードムービー、です。しかも非常に身近な、誰もが経験した事があるような(少なくとも私はある)ロードムービー、です。

 この映画の背後には色々なものがあります。見春の両親の別居、父の死・・・。ただ、わたしにとって、この映画は「鉄塔を追う」事が全てでした。そういえば、あの小学校の裏の鉄塔、どこまで続いてるんだろ?

 
 当時、都内在住していた私ですが、この映画を見た私は何かのインスピレーションを感じ、すぐに実家に帰省し、鉄塔1号塔探しの旅に出たのでした。小学校裏の鉄塔はどこへ続くのか、今こそその答えを得るときなのだ!子供の頃には持てなかった、車という武器を手にして・・・


 小さな家がひしめく住宅地を走るのに当時私が乗っていたランクル60という車は分不相応にでかく、狭い路地を走るのはひどく苦労はしたのですが、この映画を見て燃え上がる冒険心の前にはそんな事は何の障害にもなりませんでした。子供の頃の夢が一つ叶う。冒険の答えが一つ出る。私の心は弾みました。万一山の中に入っても車はランクルだぜ。滝の上の水力発電所まで行っちまうぜ!



 10分後、私の愛車ランクル60は、当時父が歩いて通勤をしていたとある大企業の変電施設に横付けされ、私の子供時代から続いた冒険は終わりを告げたのでした。人はこうして大人になっていくモンなんですな。いやはや、大人の世界も狭い。
この映画の好きなシーン

 何と言っても、見春が最初に鉄塔を見上げるシーンです。このシーンは、見春が鉄塔71に気がついたのと同時に、私が鉄塔71に気がついた瞬間でもあります。



ともあれ、もしこの記事を読んでお気に召されたなら、是非一度ご観覧を。
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テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

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