馬鹿が脊椎反射で書く映画感想です
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ガメラ
ガメラ 大怪獣空中決戦ガメラ 大怪獣空中決戦
(2007/10/26)
伊原剛志.小野寺昭.中山忍.藤谷文子.渡辺裕之.風吹ジュン

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(あらすじ)プルトニウム輸送船「海竜丸」の警護にあたっていた海上保安庁の巡視船に、「海竜丸」が座礁したとの連絡が入った。海底ははるか下方だったが、確かに環礁に乗り上げているのが確認される。だが、その環礁はまもなくまるで生き物のように「海竜丸」から離れて行った。その頃、福岡市の動物園に勤める鳥類学者・真弓は、五島列島の姫神島で消息を絶った恩師・平田を心配して県警の大迫とともに島に飛んでいた。彼女がそこで見たものは、巨大な鳥によって破壊しつくされた島の変わり果てた姿だった。


 1995年の作品で、この作品は非常に大きな意味を持ちます。どういうことかというと、それまで日本では「子供騙し」と思われていた特撮映画、特に怪獣映画を大人が観るものへと昇華した作品といえるからです。


 映画というのは多かれ少なかれフィクションです。ドキュメンタリーであっても、そこに作り手の意思が介入してくれば純粋なノンフィクションとはいえなくなると私は思っています。つまり、映画の中には作り物、嘘が多かれ少なかれ入っています。

 で、その「嘘」をどのように処理するのかは映画の作り手の腕の見せ所です。まがまがしく「嘘」として見せるか、いかにも「本物」っぽく見せるか。

 それで、この「ガメラ」までの怪獣映画は、怪獣という「嘘」の存在を実に禍々しく見せていました。そしてその事は多くの大人に「冷ややかな目」で見られていました。


 以降はこの映画公開当時の私と上司の会話です。ちなみにこの上司は自称「映画好き」でした。


私「今度のガメラって映画は面白いですよ。」
上「へん、あんなもの面白くねえよ。」
私「あれ、もう見たんですか?」
上「見てないよ。」
私「いや、見てなきゃわかんないでしょう。騙されたと思って観て下さいよ。」
上「ヤダよ、あんなの。怪獣映画じゃないかよ。」
私「でも面白いんですよ。」
上「面白いわけねえだろ、怪獣映画が。」
私「何で怪獣映画はつまらないんですか?」
上「だって、怪獣なんかいるわけねえじゃねえか。」
私「それを言ったらエイリアンもゾンビもいませんよ。」
上「いいんだよ。怪獣映画なんかつまんないんだよ。」


 要するに怪獣映画ってのはそんな存在でした。怪獣なんかいるわけないから怪獣映画は観ない、でもエイリアンはいるわけないのに見る。そして面白い。ああ矛盾。


 これは観客が悪いだけではないんだそうです。昭和29年に作られた「ゴジラ」や30年の「ラドン」を見ればわかるとおり、初期の日本の特撮は大人向きに作られた恐怖映画でした。それがいつしか、怪獣同士が闘う「怪獣プロレス」が子供に受けるという事になり怪獣映画側が子供に媚びていってしまった訳なのです。したがって、上記のように「海外のSFは大人向けで面白いけど、二本の怪獣映画は子供向けだからつまらない。」といった偏見を生み出していってしまったわけなんです。 



 そんな偏見を解消すべく、金子修介監督を初めとするスタッフ達は真摯に怪獣映画に取り組みます。結果として、「ガス人間第一号」や「地球防衛軍」のような、大人が見うる特撮国産映画を日本に取り戻したわけです。



 で、この、「ガメラ」の魅力ですが・・・


 徹底したリアリティの追及にあります。面白いです。例えば・・・


 この映画においてガメラの敵役を務めるギャオスですが、劇中では「鳥」と呼称され続けます。当然です。空を飛ぶ大きな生き物なら、我々は当然それを「鳥」と呼びます。従前の怪獣映画では「怪獣」もっと悪くなるといきなり「ギャオス」などと読んでいたはずです。このガメラという映画は、そういった細かい点からも検討を繰り返し丹念に作られた映画なのです。

 さらに、自衛隊の動き等についても非常にリアリティがあるのですが、これについては別の機会に書くこととします。


この映画の好きなシーン

 吊橋に現れたギャオスに対し、ガメラが火球を・・・ああ、もう最高。ガメラかっこええ。




 騙されたと思ってみてください。いい映画です。
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2008/03/07(金) 17:00:04 | ガメラ医師のBlog
 本項では、長文の鑑賞記 *o*) から魂の叫び ^_^) に到る、様々な記事が集まりました。 前回の「平成(金子)版視聴記など 2008/03/04」はこちら。 平成(金子)版三部作論議: 『馬面映画館』 http://umaduradekaatama.blog118.fc2.com/ さん、3月4日の更新 ガメラ【
2008/03/07(金) 17:00:15 | ガメラ医師のBlog
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